数学や算数って答えが一つだから、自分で答えを生み出す力は必要ないと思ってませんか?

実は違うんです。

答えは一つでも、答えに辿り着くまでのやり方は一つではないのです。そこに、「やり方」を生み出す力が必要なのです。

模範解答は、やり方が一つ書いてありますが、それは模範であって、それ以外の方法もあります。例えば、二つのサイコロが違う目になる確率を求める問題を考えてみます。模範解答はこんな感じでしょう。全組み合わせは6*6=36で、同じ目の場合は6種類あるので、それ以外の違う目になる確率は30/36=5/6。それ以外やり方としては、全ての組み合わせを描いてみることです。前者では補集合という考え方を利用してますが、後者はそんなこと関係なく計算できます。

前者のやり方がスマートと考えるのが大多数だと思いますが、もしスマートなやり方がわからなかったら諦めるのではなく、全組み合わせを書き出してみようっていう発想も必要だと考えてます。

むしろ、それができる算数、数学は楽しいとも考えてます。実際、模範解答以外のやり方で解こうとしてる子どももいるけど、なんか違うやり方だから、間違ってるのかな?って思ってしまうのが多数だと思います。そういう子を減らすためにも、一人ひとりに寄り添って見てあげたいなと思ってます。

だから、算数、数学の問題で、模範解答以外のやり方をしてたら、むしろ褒めてあげてください。そうすれば、算数数学は楽しくなるし、やり方を生み出す力は育ち、いずれ独自の価値を生み出す力に変わってくることでしょう!